原監督「中田翔は野球をやれるような精神状態じゃなかったかもね。本来はリーダーになる存在」

巨人・原監督 中田に穏やか口調で活 来季「本来の姿」を期待

8月の移籍後、中田の起用はわずか34試合。打率・154、3本塁打、7打点と寂しい数字で、2度の2軍落ちも経験させた。原監督は穏やかな口調ながらも、鋭く言った。

「本来の姿って、俺たちは見たことないからな。（でも）今季が本来の姿かもしれないからな。俺たちはそれしか見ていないから」

　これが「本来」のわけがない――。そんな思いが言外にあった。やんちゃだが仲間に慕われる「大将」。打席で眼光鋭く闘志をむき出しにする大砲の、試合を決める豪快な打撃を待ちわびている。

　今オフ、チームは外国人一塁手の補強をしていない。獲得が決まったウォーカーは長距離砲の外野手。中田はウィーラー、チーム最年長の中島とレギュラーを争う。さらに、沖縄・石垣島での自主トレ同行を願い出た秋広も、若さと勢いで一塁を狙う。原監督は「中田だって黙っていないでしょ！」とスタメンの本命に期待した。

　今季は暴力行為による世間からの非難が痛いほど降り注いだ。中田は打席では速球に差し込まれ、変化球に泳がされた。1億9000万円減の年俸1億5000万円でサインした契約更改後、「萎縮して自分の素を出せないまま終わってしまった。来年は全てを解放してまた一から頑張りたい」と誓った。

「野球をやるような精神状態ではなかったのかもしれないね」と心境をおもんぱかり、「リーダーになるべき存在か」との報道陣の問いに、大きくうなずいた。 15年目の逆襲。目標に掲げる打点王、31本塁打超えのキャリアハイこそ「本来の姿」だろう。

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2021/12/29/kiji/20211229s00001173033000c.html

106打席　.154 3 7 ops.570　得点圏.056

本来の力出せばこんなもんや